河川選択の重要性

 鮎釣りを上達したかったら、とにかく釣れる川に行くことである。どんな名人でも、釣れない川に行けばそれなりにしか釣れない。初心者や初級者がそのような川に行けば、ツ抜けは勿論、下手をすれば2〜3尾なんてこともある。上級者であれば、そういった川でも、それなりに課題を持って楽しむことは出来るが、鮎を釣るのがやっとの人にとっては、交通事故的にしか釣れない。そんな川に行っても上達するはずがないのである。沢山釣れる川は簡単に釣れてしまうので、上達しないのでは?という考えもあるが、それは、ある程度の技術を持った人たちの話、私的には、それは特殊な条件下での釣りを覚えるには役立つが、鮎釣りの本筋の部分では無いと思う。それよりは、沢山釣れる川に行って、やっかいなテクニック、例えばオトリ交換であったり、引き抜きであったりと、実戦をこなさなくては上達が難しいことを覚えた方が良い。魚を掛けるという経験を沢山すれば、何となくでも釣れるコツ見たいなものがわかってくるはずである。
 さて、ではどんな川に行けば良いのか?私が進める河川は、ズバリ日本海系の天然遡上河川である。最近は一時期の不調も一段落、天然遡上が年々回復の兆しにある。基本的には小型魚が中心の数釣りとなるが、引き抜きの練習には丁度良いし、何と言っても天然特有のカツーンという当たりが心地よい。私がホームグランドとしている小国川や寒河江川は、近年調子が良くなっており、7月後半から8月下旬にかけてがベストである。この両河川はトーナメントが多く開催されることから、遠方や地元の上級者も多く、そういった人の釣り方などを見るのも良い勉強になると思う。その他では、新潟の三面川、山形県北部の小河川ではあるが、日向川なども天然の元気な鮎の数釣りが期待できる。さらに北上すれば、東北の随一の鮎釣り河川である米代川がある。米代川はあまりにも規模が大きすぎて、掴み所が無いという問題もあるが、スケールの大きな釣りを目指すなら面白いと思う。
 今挙げたような河川は、近年は、比較的安定して釣れており、HPでの情報も多く入手が可能である。


川見

 鮎釣りの重要な要素にポイント選定がある。川を見て釣れそうかどうか?どのポイントが良いか?等々、判断する必要がある。
その河川のどの辺りで釣れるか?というのは、一番簡単なのはオトリ屋さんの情報。どのエリアで何尾くらい釣れているのか?という情報。それにHP等で漁協が出している情報なども重要である。ただし、これらには過分に宣伝情報も含まれるので、最終的には自分の目で判断するしかない。
 まず、川に行ってすることは、川の中が見られるところ、ポイント付近に橋があればベストである。川をのぞき込んで、大事なことは鮎がいること!当たり前なことだが、ここぞと思う良いポイントに魚が見えないようでは駄目、次に見るのは、1級ポイントではなく、どの程度広範に鮎が見えるかということ。幾ら良いポイントに魚がいても、その周囲に見えないようでは数は望めない。この際、鮎が縄張りを持っているか?というのは、それほど重視しない。現在の鮎釣りでは、縄張りギンギンの1番鮎を狙うことはまず無いからである。居るにこしたことは無いが、それよりは、群れ鮎の方が重要だと思う。
 入るエリアが決まったら、次にポイントである。どこから釣りを開始するか?というのは鮎釣りにおいて非常に重要である。出来ることなら、しばらく釣り人を観察して、どのポイントで良く釣れているかを確認する方が良い。とはいっても、最近はあっという間に人だらけになって入る隙間が無い!なんてこともあるので注意が必要である。人が沢山入ってどうしようも無い河川では、最初のポイントが、その日の運命を分けることもある。そんな川であれば、1つのポイントで、出来る限り釣り返しが効くポイント。例えば平瀬やトロ場など、群れ鮎主体のポイント。あるいは大石が沢山入って、細かな段々に分かれている瀬などもある程度釣り返しが効く。一本瀬などは一流し目は追い気の強い鮎を短時間で確保出来る反面、釣り返しが効かない場合が多い。