ダイワ鮎マスターズ2008
― 7月22日  小国川 ―
 前々日 7月20日
 オーナーカップ終了後、そのまま小国川へ移動。大会本部となる一関大橋下に到着すると、トーナメントの試釣と思われる面々が大勢竿を出している。川は寒河江以上に渇水で、本部前の平瀬は右岸半分しか水が無いため、10人程度でも隙間が無いほどだ。時間は5時、普通の人なら、このまま鮎っこ村の温泉で試合の疲れを癒すところだが、セーブする人が居ない今回の釣行では、もちろん竿を出すのだ。
      野戦食?
 瀬肩にマスターズ全国のシードを持っているI名人が居たので、その直ぐ上流に入り様子を見る。I名人は、瀬肩の浅場で、水面から出ている石の間を泳がせ、ポツポツ抜いている。普通なら攻めない場所だが、よほど状況が厳しいのだろう。こちらは、右岸端で一度だけ反応があったが、その後は駄目なので、釣り下って絞り込まれた瀬でポツポツ拾う。やはり渇水の時は水通しが良いところか?時間は19時を回り、さすがに川には一人も居ないので終了することに。
 前日 7月21日
 大会本部前には、早朝から車が続々とやってくる。マスターズの試釣にしては多すぎ?と思ったが、どこかの釣り会の大会らしい。周囲を車で囲まれてしまったので、キャンプ道具を片付けて移動。まずは、最も熟知しており、今年の大会でも入ろうと考えているプラント裏へ向かう。試釣組は5名程度。渇水だが、いつものように分流にも水はある。分流から釣り下るが、瀬の開きで小鮎が2尾掛かったのみ。魚は多いが全く追う気配は無い。次に本流筋の瀬肩から釣り下る。
 

超渇水の小国川。通常なら左岸めい一杯に水がある。
 すると、最も流れがきついところで入れ掛かり3連発。型も18p程度と申し分無し。もっと釣れそうな雰囲気であったが、周囲の目が気になるし、明日入るとしたら魚は残しておきたい。序々に釣り下り、瀬の開きで泳がせを始める。魚の反応はあるが、今一、時間が掛かるしケラレも多い。入るなら上の瀬で良い鮎を獲ってからだろう。結局、プラント裏では10尾ほど掛けてまずまずのペースだ。
 次に向かったのは、昨年入った最下流エリア。ここにも一本瀬があるので、瀬が良いことを実証したかった。
ところが、去年オトリを沈めるのに苦労した瀬はどこかへ消え、竿一本ほどの腰くらいの水深の瀬があるだけ。着いた時にはゼロドライブを持った2名ほどが試釣していたので、釣り切られた後かもしれないが、念のためオトリを通してみる。すると、意外や意外、いきなりの入れ掛かりである。ゆっくり引き上げて行くと、ガツン、ガツンと掛かる。本来なら試釣で釣るべきでは無いのだが、この瀬は入れても2人。ここまで来て入れなかったら終わりである。ならばつぶしておいた方が正解。ということで、勝手に理由を付けて釣り続ける。結局1時間で10尾程釣ったところで次の場所へ移動。
 最後は、時間も14時を回ったので、あまり参考にはならないが、プラント裏からの逃げ場として、大石上流の一本瀬の様子を見ることに。ここにはトーナメンターらしい人は少なく、一般の人が数名入っていた。右岸側に渡り、瀬の上段からオモリを付けて釣り下る。ここも魚はたくさん見えるが一向に掛からない。最初の30分は全く駄目だったが、1尾野鮎が獲れたのをきっかけに、入れ掛かりとなる。泳がせでも、引き釣りでもOK。周囲の沈黙とは裏腹にトップスピードの入れ掛かりである。ただ、途中で腹掛かり等でオトリ継ぎが上手くいかないと、途端に掛からなくなる。それでも16時までの2時間で16尾ほど釣れてしまった。魚を残すとかという問題ではなく、今この入れ掛かりを堪能したいといった釣れ方である。
 結局、試釣では6時間3箇所やって36尾。ちょっと釣りすぎてしまった感じであるが、判ったことは、とにかく水通しの良い瀬が良いこと。ということで、プラント裏の瀬を中心に試合を展開することに。
 大会当日 7月22日
 大会会場は、夜中から車が行き来するので、騒音を避けて下流の公園で寝ていたのだが、やはり、年に1度の大舞台。まだ暗い3時半には目が覚めてしまった。仕方なく、エンジンを掛けて移動しようと思ったら、前からパトカーがやってきて、いきなり職務質問。こんな夜中に何をやっているんだ?!とのこと。確かに一般人には夜中かもしれないが、我々には朝である。鮎釣りの大会があるのでと説明し、一応納得してもらったが、最近流行の車上荒らしを疑われたらしい。この先、大会会場へ行けば100台以上の車が停まっている。さぞかしビックリすることだろう・・・
 さて、運命のクジ引き。渇水の今年は、いつも以上にクジ順がものを言う。ドキドキしながらクジを引くと、なんと133番・・・50人刻みで並ぶとはいえ、30人×4人ほどは前に居る計算になる。これでは、プラント裏の一等地は間違っても入れない。とはいえ、下流はポイントが無いし、とにかく最上流の長沢堰堤まで行く覚悟でスタート。スタートと同時に若者は全力疾走。老人も全力疾走?見ていて大丈夫なのか?と心配になる。私は、野球以外では走らないことにしているので、ゆっくりと上流へ向けて出発。途中で止まる人は意外に少なく、皆さんプラント裏方面へ向かっている。これではますます入れそうに無い。昨日の夕方入れ掛かりを堪能した大石の一本瀬まで来ると、後続はほとんど居ないので抜かれる心配もないことから、一応様子を見てみることにする。すると、何人かは入っているものの、入れ掛かりをしたまさにそのポイントだけがら空き。これでは入らない訳にはいかない。昨日は右岸からやったが、徒渉場所には人が居たので、左岸から入り、縄張りを主張!他の人よりもなるべく広く探れるよう位置取りする。昨日の感触では、いかに早くかつ慎重に野鮎に替えられるかがキモである。まずはオトリを弱らせないように、立て竿でオトリ任せで泳がせるが、予想どおり反応が無い。すると、上流右岸に入った人が、1尾目を掛け、そのまま入れ掛かりモードとなってあっという間に5尾ほど釣られてしまった。それでも焦りは禁物。いたずらにオトリを弱らせては元も子もない。じっと辛抱しながら泳がせ続けると、ようやく1尾目が掛かる。そしてオトリを替えると直ぐに入れ掛かりモードに突入。とはいってもポイントは限られるので、一つ一つつぶしていく感じでオトリを通していく。時には上飛ばしで上流の人の対岸から魚を頂戴。なるべく前半は上流側主体に釣って、下流側は残しておきたい。いろいろな所を探るが、最も良いのは上流左岸の端。つまり私が立っている方の端である。腰を下ろして忍び足、鋭角釣法?で足下を引き上げていくと、目の前でギラリ!ギューンって感じ。これはたまりません状態。しかし、10尾を超えたあたりで、腹掛かりが続いてオトリ継ぎが上手くいかず失速してしまった。こんな時に限って、船からオトリを取り出して再登場願ってもケラレ!バラシ!などトラブルが重なる。その頃から上・下流の人がポツリポツリと数を伸ばしていくので、ますます焦り、ついついオトリを引いてしまう。これまでなら、ここで自滅の路へ行ってしまうのだが、今年は違う。再度気合いを入れ直し、初心に返ってオトリへの負担を無くした泳がせに集中する。すると、ようやく良い野鮎が掛かり、入れ掛かりモードのスイッチが入る。ここからは、再び怒濤の連チャンで、終了の10時半には20尾を大きく超えた。
 検量所では伊藤稔名人自らが数を数えている。10尾台が多く、予想以上に釣れているとらしい。しかし、私が船を開けると、いやー持ってくるな〜!との声、検量の結果オトリ混み27尾。検量後は渡辺名人に場所はどこ?どんなポイント?などと取材を受ける。これはもしかして一等賞?と思ったが、そうは甘くない。結局、予選は2位と同尾数ながらクジ順で3位。1位は何と30尾とのこと。
 さあ、いよいよ決定戦。これまでは決定戦に出るのが目標と思ってきたが、これからはブロック戦に進出することが目標。前回までは、決定戦ではバタバタしてしまって、万年20位止まり。今回は、何としても上位に食い込みたい。
 決定戦エリアはあまり試釣していないが、判っている情報は、前々日の夕方は下流域の絞りの瀬では反応が良かったことと、最上流の橋上では、前日夕方泳がせで入れが掛かりをしていた人がいたこと。クジ順は7番なので、どちらにしても良いところには入れそうだ。試合前の下見をした感じでは、橋上には多くの鮎が見えたので、こちらに勝負をかけることにする。

いつものコメントだが、何時の日かこのメンバーに

入ったのは、写真上の梁下右岸
入釣場所を宣言しながら入っていく。予定通り右岸最上流部へ入ることが出来た。すると、対岸での会話で、予選でもここで20尾を釣ったとの話。場所は間違っていない。後は腕から先の勝負だ。
 焦らないように、じっくりとオトリを送り出し、立て竿気味に泳がせていく。中々反応が無い。すると、先ほどの会話の主がいきなり連チャンで釣れ出す。そこは、下見でも魚が多く見えていたエリア。こちらからはやや下流になる。4、5尾釣られたところで、こちらもようやく1尾目が掛かる。普段ならそのままオトリを出すのだが、ここで、冷静な判断をする。釣れている人の対岸へ直ぐに移動!
 
 ところが、相手も気が付いたらしく。そこはこれからやるから駄目!とのこと。対岸とは竿3本は離れているので、文句を言われる筋合いは無いのだが、喧嘩も大人げないので、竿1本程上流へずれて、立て竿泳がせで上飛ばし。すると入れ掛かりとまではいかないものの、早い泳ぎでも反応してくる。最初の1時間で8尾程ゲット。これで、上位争いは間違い無しと思ったが、7、8尾と腹掛かりが続いて、オトリ継ぎが上手くいかなかったために完全に失速。こうなると、判っていても釣りが雑になる。泳ぎが悪いと、ついつい引き気味になってしまって、悪い方へ悪い方へ行ってしまう。ここで、下流の浅瀬が空いたので、我慢しきれずに移動。このころから、対岸の端を釣っている人達が、怒濤の入れ掛かりを演出する。こうなるともうこちらはバタバタ劇である。掛かってもバラしたり、バレがあっても針交換を怠り、ケラレ連発。もう、なす事全てがチグハグ。結局、後半は2尾しか拾えず、終わってみればオトリ込み12尾、20位と何時も順位であった。それにしても、皆さん釣ってくるもんだ。真ん中位かと思ったが、ほとんど人が15尾以上。まいりました。時速5尾の釣りをしていたのでは、上のステージには上がれない。来年に向けて、時速10尾の釣りを修行するしかない。