報知鮎釣り選手権・オーナーカップ全国大会
− 2007.8.3〜4 岐阜県益田川−
| いよいよオーナーカップ全国大会だ。これまで、形だけの全国大会は出場したことはあるが、メジャー大会はこれが初参戦。今後の釣り人生を左右する大会である。大会は8月3、4日の二日間。3日は1〜3回戦までが行われる。ここでは、ブロックに分かれて試合が行われ、それぞれ上位数名が次の試合に勝ち残れる。そして、ベスト8まで残ると翌日の一対一の決勝トーナメントに進めとともに来年のシードを獲得出来るのだ。また、3回戦までに負けた選手は、4日に行われるドリーム戦(敗者復活戦)に参加し、ここで2位までにはいると、翌年の全国大会シード権が与えられるのだ。 | ![]() |
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今回は、前日の2日に試釣する予定であったが、急遽かみさんも行くことになり、1日の21時とやや遅い時間のスタートとなった。会場となる益田川まではおよそ500km、高速を使うとはいえ8時間はかかると思われた。 益田川は岐阜県の飛騨地方を流れる河川で、木曽川の上流部にあたる。名前こそは知っていたが、どのような川か皆目検討がつかない。ネット情報や、零戦丹君が聞いてくれた情報によると、100%放流河川で、放流種苗は人工と湖産が中心。かなりの大型魚も釣れるらしいが、大会では小型魚を狙った方が数が伸びるとのこと。 北陸道経由で現地に向かうが、途中、中越地震の影響で高速道路がガタガタ、意外と時間がかかり、富山ICを降りたのが午前6時過ぎ、そこからは神通川を遡り約3時間、結局到着したのは10時を回っていた。益田川は思っていたよりも町中を流れている平坦な流れで、河原の幅に比べて、川自体は意外と狭い流れである。分流になったり、合流したりと変化には富んでいるが、基本的に急流箇所は少ない感じであった。すでに、大会組がちらほら見られ、中には有名人も見受けられる。 かみさんには高山に遊びに行ってもらい、早速試釣開始である。まずは、大会本部下流域の一級ポイントの瀬肩に入る。いたるところで鮎がキラキラやっており、すぐにでも釣れそうな感じだが、予想に反して反応が無い。得意の引き泳がせで、石の周囲を探っていくが駄目である。しばし瀬肩をやってみたが、駄目なので瀬の中を降りていくと、やや流れが強いところで強烈な当たり。しばし竿をためて耐えるが様子がおかしい。急に瀬を上り始め、一暴れでハナカン下が無くなった。ニゴイかマスらしい。その後2時間ほどやって、全く反応が無し。オトリもヨレヨレなので再度購入して、チャラ瀬に入り直す。ここでも鮎は見えるのだが全く掛からず、ウグイだけが掛かってくる。不思議である。右往左往していると、淵でやっていた人がポツポツ掛けているのが見えたので、今度は下流に移動して淵を狙う。瀬落ちの白泡で鮎らしい魚が掛かるが、抜きの体制に入ったところで、掛かった魚が25pクラスと気がつき、ためらった瞬間におさらば。その後も掛かるのはウグイばかりで鮎の反応は無く、結局、釣り方が判らないままあちこち歩き回って、事故的に2尾釣れたのみであった。 これまでの試釣で判ったのは、浅い所には鮎がたくさん見えるが全く掛からず、釣れるのは大型の魚で、そいつらは数が少ない。釣れるのは深いトロ場であること。そこで、方針は深いトロ場で粘って拾い釣りをすることにした。 |
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| どちらかというと平坦な流れ | 釣れるのは23pクラス | ||||||
| 大会本番。受付をすませて準備をしていると、あちらこちらに名だたる名人が見受けられる。帝王村田名人、高松重春、小沢兄弟、島啓吾、小倉吉弘、大坪茂・・・・等々テレビや雑誌に出てくる名人が勢揃い。さすがオーナーカップである。運命の抽選の結果、大会本部よりやや上流の5番エリア。1回戦は1ブロック14名で、この内5名が2回戦に進める。私のブロックにはあの高松重春と大坪名人が一緒である。特に高松さんは、私の理解を超える泳がせ釣りの名手。雑誌で解説を読んでも全く理解できないレベルの天才である。 |
![]() 小澤兄弟はベスト4 |
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| 村田名人は隣のブロック | 高松名人とおなじ組 | ||||||
5番エリアは、中央付近に広大なトロ場が広がり、その上下に瀬が展開する。中央のトロ場は全く流れが無く釣りにならない。下流か上流に入るしかない。出発まで下流の釣り人を観察していると1尾掛けるのが見える。これに気が付いたのは私と高松名人。入る順番は私の方が先である。私の前の6名は、ほとんどが上流に向かう。私の前には2人だけ。先ほど釣れたのには気が付いていないらしい。すかさず下流にまっしぐら。ところが、気が付いていたはずの高松名人を始め、後続の皆さんも上流へ向かっていく。この時点ではそんなに気にはしていなかったのだが、これが後で大きな間違いに気が付く。 |
![]() ポイントへ向かうネモ。しかし・・・ |
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下流は、短い瀬の間に深いトロ場があり、前日の試釣の傾向だとベストだと思われた。手前から慎重に泳がせていく。しかし、いくら時間が経っても反応が無い。こんなもんだと辛抱するが、そのうち瀬肩に入っていた人がポツポツ釣り出す。何かがおかしい。それでも我慢だとばかりに良さそうな黒い石の周りを引き泳がせで探っていく。1時間、1時間半・・・反応が無い。さすがに焦り始める。瀬の中にオモリを付けて沈めたり、いろいろ試すが全く駄目。そのうち下流の選手も連チャンで釣れだし、いよいよ周囲でのオデコは私だけ。いやな予感が過ぎる。残り30分を切ったところで、下流のトロ場へ移動し泳がせていると、何かが掛かったような変化。ゆっくりとテンションを掛けると、いきなり引きずり込まれてラインブレイク。唖然・・・おそらくニゴイと思われるが、ついにマイナス1尾となってしまった。ただただ呆然と試合終了の時間。みんなの見守る中、検量の開始である。みんな苦戦しているだろうとの予想に反して、舟を開けるたびに鮎があふれ出る。7〜8尾は当たり前、高松名人に至っては13尾。そのような中私の順番、ぽろっと1尾!?一同の雰囲気が変わる。これ以上の屈辱はない。これまでの人生で、おそらくこんな惨めな思いをしたことは無いだろう。走るようにその場を離れ、かみさんの所へ行くと、現場で知り合ったという大坪名人の奥さんが、若いからこれからだよと慰めてくれる。情けない。言い訳になってしまうが、後で聞いた話では、5番エリアは上流に行くのが常識とのことであった。 大会本部へ帰り、他のブロックの状況をみると、私より釣っていない、というよりオトリを逃がしている人は一人だけ(0がいました)。ほぼ全員が釣果ありで、釣れないと言われている状況下で、みんな多数の釣果をあげている、聞くところによると平均で8尾(2時間半)とのことであった。各名人はいずれも10尾以上で、島啓吾氏に至っては20尾超えである。あまりのレベルの違いに、ただただ愕然とするばかり。当日の懇親会はもちろん欠席。出られるはずが無い。かみさんが居なければおそらく帰っていたことだろう。午後は時間を持て余したので、高松名人と島啓吾氏の釣りを見学することにする。報知名人の高橋裕治(大会役員)や村田名人も見学である。どの名人も台風によるものすごい強風の中、実に丁寧にオトリを操作している。そして、見ている間にポツポツと釣れていく、ちょっと釣れないなと思うとすぐに見切って、次のポイントを探すといった感じである。何故釣れるかは見ているだけでは判らないが、テンポ良く釣っていっているなと感じる。結局ベスト8には、島啓吾、高松重春、小沢兄弟等トッププロが残った。島啓吾に至っては1試合20尾という超ハイペースで他を圧倒している。みなさん怪物である。 結局、驚くばかりで釣り方も判らず、その日の夜は下呂温泉で花火を見ながらヤケ酒であった。 |
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| 皆さんすごいスコアです | 花火を見ながらヤケ酒だ | ||||||
2日目、私も一応敗者復活のドリーム戦に参加することにした。参加者は、シード持たない3回戦までに負けた50名程度。2ブロックに分かれて、それぞれ上位2名が来年のシードを獲得する。前日の状況から、上位どころか全く釣れる気がしない。もしかすると恥の上塗りになってしまいそうである。しかし、ここで助け船登場。前日、かみさんが知り合った大坪名人ご夫妻がやってきて、奥さんが名人に「釣り方アドバイスしてあげたら」とのこと。すると、名人から信じられないアドバイスをもらう。「ここの川は黒い石を釣ったらあかん!成魚放流した魚は、砂地底の白っぽい石に付いているから、川を見て白っぽいところを釣れ!それと鮎は石の上流側に付いていて、石裏にはウグイが群れとる。だから、引いたらオトリが石裏に止まり、ウグイしか掛からん。泳がせで、石の頭にオトリを通さなきゃあかん!小型の鮎は浅い所に出ているので、数をのばすなら浅い所。深い所はニゴイがおる。」 とのこと。まさに私が釣っていたのと正反対。もし、本当なら釣れるはずがない。それにしても砂地底の白い石とは驚きである。前日のウグイ連発も的確に言い当てられたのにも驚きである。しかし、今はこれを信じるしか術がない。 エリアが発表され、ドリーム戦は最下流とのこと。50台もの車が大移動。しかし、会場について一同愕然。それまでのエリアはかなり自由に移動が出来るほど広かったが、ここは100m程の一本瀬とその下のトロ場しかない。ここに25名はきつい。竿一本分しか間隔が無い。最初の位置取りがすべてである。私の順番は8番。3分の1なので何とか場所は選べそうだ。私のブロックの競技委員は何と高橋名人。説明を聞いてスタートである。大坪名人の話では瀬の中は駄目だとのことなので、目指すは最下流のトロ場の開き。先行者が数名いて、ギリギリは入れるかどうかだが、躊躇してはいられない。結局、開きの一番下に入ることが出来た。通常であれば絶対にやらないポイント。見るからに垢が腐っており、砂地底があちこち。魚の気配は感じられない。しかし、どうせ駄目なら話を信じるしかない。 久しぶりの立て竿泳がせで、ゆっくりとオトリを沖に出していく。ある程度沖に出たところでオトリを止めて、狭い範囲で繰り返し泳がせる。すると、カツーンという当たりとともに目印が震える。半信半疑でテンションをかけると、オトリが走り何か掛かっている感触。しかし、抜きに入ると同時に外れ、オトリだけがむなしく飛んでくる。アユだったのかどうか判らないが、何かが掛かったのは事実。アユであったことを願って、再び同じところをしつこく攻めると、再び目印に変化が現れる。オトリが水面を切り、掛かった魚が見える。アユだ!っと思った瞬間、オトリだけが飛んでくる。再びバラシである。その場で竿を叩き付けたくなる気持ちであった。気を取り直し、冷静に考えると、最近は瀬の釣りが多かったのでバラシが少なかったが、トロ場の泳がせでは、早めの引き抜きはバラシの原因になる。十分に掛かりアユを走らさなくてはいけないのだ。再びじっと我慢の釣りを続けるとまたしても小さな当たりで目印が走る。今度はしばらく遊ばせてから抜きに入る。ようやく掴んだ益田川の鮎。長い道のりであった。釣り方が判ればこっちのもんである。その後は、立て竿の止め泳がせを駆使し、p単位のオバセコントロールでしつこく攻める。隣の選手も大型魚を連発で掛け、一進一退の攻防。結果はどうでも良い。とにかく1尾でも多く掛けるだけである。あっという間の2時間半、オトリ込み7尾とごく平凡な釣果。しかし、前日の状況とは大違い。釣り方一つでこんなにも違うものかと実感した。大坪名人にただただ感謝である。 検量場所に戻り魚を開ける。平凡な釣果と思われたが、意外と皆さんの反応が違う。他の人の検量を見ていると、ほとんどの人が5尾前後、最後の最後まで7尾はいない。えっもしかして1位?と一瞬だけ喜んだが、最後の二人がなんと8尾。結局3位で終了であった。全力を尽くしての3位なので諦めるしかないが、最初の2連続バラシが悔やまれる。このレベルになるとミスは命取りなのだ。 |
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| ドリーム戦は3位 何とか面目は保てた? | 高松名人はじっくり泳がせ | ||||||
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| 決勝トーナメント | 島啓吾氏優勝 | ||||||
初めての全国大会参加し、いろいろな経験をすることが出来た。これまでの常識が全く通用しない釣り。それでも釣り方さえ間違わなければ、自分の釣りも通用することが判ったのも大きな収穫であった。また、名人と言われる人達は本当に強いこと。決勝までは6試合もこなさなくてはいけないのだ。たった2試合で疲れ切った私にはとても勝てる気がしない。来年は一から出直し、必ず同じ土俵に戻ってきたい。 最後に、ご迷惑、声援を頂いた皆様には、ご期待?に応えられず申し訳ありませんでした。次回必ずリベンジしたいと思いますので、よろしくお願いします。 |
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